【都市の万華鏡(カレイドスコープ)】(2019,Kobe, 1/2)

神戸三宮の再開発に伴い再整備される「さんきたアモーレ広場(通称:パイ山)」。そのデザイン案の公募が2018年秋から開始されました。

NDL2もこのコンペに建築家・鵜沢隆氏(筑波大学名誉教授)とともに参加し、「都市の万華鏡(カレイドスコープ)」というアイデアを提出しました。

 

広場内を取り囲むように円弧を描きながら配置された1枚の壁。その外側(街側)は多角形に分割され、連続する鏡面仕上げ。

鏡面は神戸三宮の街をコラージュ(映し出し)し、日本でも有数のデザイン都市としての都会的な賑わいを倍増するメディアになります。

 

これまで「パイ山」の愛称の由来ともなった広場内の石でできた凸状のマウンド。

市民にとても親しまれていたことから、このマウンドは別な形で生まれ変わらせたいと考えました。その結果、3つのマウンドの内大きい径のもの2つを、もとあった位置に、もとあった大きさと素材で再現しています。

そして、人々が寄り集まりやすいように、凸から凹状へ、サンクンガーデンとして蘇らせました。

 

神戸市民にとっての記憶の継承。それを空間のデザインとして取り入れたわけです。

 

通過動線を考慮して開けられた大きなアーチからは、この広場の名称の由来でもある彫刻作品「アモーレ」がこれまでよりもその存在感をより一層際立たせます。その周囲では、広場の機能として様々なイベントが出来るスペースを設けました。

 

多角形に分割された鏡面の角には、3角形の小窓を約150箇所設けています。

この小窓は、視線の透過の役割を果たすのはもちろんのこと、内側にはその数に対応した神戸の観光スポットとその情報が掲載される仕組みになっています。

この都会の中心で待ち合わせ、その待ち時間に集約された市内の観光スポットの情報を閲覧し、そして興味のある場所へと出かけていく。

そのようなストーリーを描いています。